シワ対策に有効とされるボトックス注射。
筋肉の動きを制限することでシワをできにくくするという治療法なのですが、あまり効きすぎてしまうと表情が上手く作れなくなってしまう危険性があります。
特に目元は本来動きが多い部分なので、量や場所を上手く調整しないととても不自然な表情になってしまうのです。
そこで今回は目の下にボトックス注射するときに注意すべき点について紹介していきます。
ボトックス注射とは
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ボトックスという薬剤には筋肉の収縮時に産出されるアセチルコリンという物質の動きをブロックする働きがあります。
それにより筋肉の動きを抑制し、シワのもととなる筋肉の過剰な収縮を弱め、シワをなくしていく治療法がボトックス注射になります。
注入範囲によって異なりますが、処置時間は約10分で入院・通院は必要なく、メイク・入浴・洗顔は当日より可能です。
処置の効果は徐々に出てきて約2週間で効果が安定し、その後、徐々に効果が失われてきます。
効果には個人差がありますが、効果の持続期間は3ヵ月ほどです。
目の下に打つとどうなる?
ボトックスは顔の表情筋を緩めることによって、表情じわを取る治療ですが、顔の表情筋は起止と停止の関係からお互いに影響し合っています。
このバランスを間違えると、表情筋が上手く動かず不自然な表情になってしまいます。
目の下の筋肉に効きすぎてしまうと、最大限に笑っても下まぶたが上がらずなんだか怖い表情になってしまうことも。
また、笑ったときに頬を上げることも目の下のシワに影響が出るので、目の下は改善の難しい箇所とも言われています。
それに加え、目の下に打つ事で涙袋が出なくなることもあるので、涙袋をなくしたくないという人は注意が必要です。
失敗したら治せるの?
希望通りにならなかった場合でも、基本的には経過観察でボトックスが消えるのを待つしか方法がありません。
クリニックによっては独自の修正術でボトックスの失敗を改善する治療も行っているところもありますが、あくまでも『ある程度元の状態に近づける可能性がある』というレベルのものです。
一度注入してしまったボトックスを後から修正することは非常に困難なので、
- 自分のシワをよく観察し、どこのシワを消したいのかを明確にする
- 確かな技術と豊富な経験を持つ医師に施術を行ってもらう
ことがとても大切です。
まとめ
ボトックスは表情じわの改善に対しては極めて有効な治療法です。
しかし表情筋やシワの深さ、場所、余っている皮膚など総合的に考慮したうえで正しい場所に打たないと不自然な仕上がりになる可能性も高いです。
特に目の下は表情じわではなく小じわである可能性も高いので、本当に笑った時などにできるシワなのか、きちんと見極めたうえで施術を受けるようにしましょう。
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